東京駅の地下はなぜこんなに広い?地下通路が発達した理由を解説
知るともっと面白い
東京駅雑学20選東京駅の地下はなぜこんなに広い?地下通路が発達した理由を解説
第11話 / 全20話
東京駅の地下はなぜ迷うほど広いのでしょうか。地下通路や地下ホーム、周辺ビルとの接続が発達した理由を分かりやすく紹介します。
東京駅で迷った経験がある方は多いはずです。
特に地下は、歩いても歩いても通路が続きます。同じ場所に戻ってきてしまうこともあります。
なぜ東京駅の地下は、ここまで広くなったのでしょうか。この記事では、その理由を分かりやすく紹介します。
結論:別々に造られた地下空間がつながった結果
先に答えをまとめます。
- 地下ホーム、地下通路、地下街、周辺ビルの地下が、それぞれ別の時期に造られました
- それらが少しずつ接続され、現在の広大な地下空間になりました
- 最初から一体の施設として計画されたわけではありません
つまり東京駅の地下が広いのは、地下街が大きいからではなく、60年以上にわたる拡張の積み重ねによるものです。
地下はなぜ広い?
地上が密集していた
東京駅周辺では、地上に既存の線路や建物が密集していました。
新しい路線を整備する際には、既存施設や市街地への影響を抑えるため、地下空間が活用されました。地上をこれ以上広げるのではなく、下へ伸ばしていったわけです。
先行する施設との調整
東京駅周辺の地下には、地下鉄や道路施設、建築物の基礎、各種埋設物などがすでに存在していました。
後から整備された施設は、これらとの位置関係を調整する必要があります。既存施設を避けるため、深い位置に設けられたものもあります。
京葉線のホームは、地上から約30メートルの深さにあり、東京駅の他のホームから離れた場所に設けられています。
用地と権利関係
都心で連続した地下空間を確保する場合、道路の地下が利用されることがあります。
一方、民有地の地下を通る場合には、用地や権利関係の調整が必要になります。こうした条件も、地下施設の位置や形に影響します。
地下には何がある?
主なものを整理します。
| 施設 | 開業 | 特徴 |
|---|---|---|
| 東京メトロ丸ノ内線 東京駅 | 1956年 | 丸の内側に位置する地下鉄駅 |
| 八重洲地下街 | 1965年(第1期) | 八重洲口前の道路地下に広がる地下街 |
| 総武地下ホーム | 1972年 | 横須賀線・総武快速線が発着 |
| 京葉地下ホーム | 1990年 | 京葉線・武蔵野線。駅本屋から離れた位置 |
総武地下ホーム
1972年(昭和47年)7月15日に営業を開始しました。地下深くに、2面4線のホームが設けられています。
東京駅の地下に大規模なホームとコンコースを設けたことで、地上ホームとは異なる乗換動線が生まれました。
京葉地下ホーム
1990年(平成2年)3月10日に営業を開始しました。
この場所は、かつて成田新幹線の東京駅が計画されていた区域と関係があります。成田新幹線の計画は実現しませんでしたが、その後、この方面の地下空間に京葉線の駅が整備されました。
京葉線ホームが他のホームから遠いのは、こうした経緯とも関わっています。
周辺ビルとの接続
地下通路は駅の外へも伸びています。丸の内側では丸ビル・新丸ビル・KITTE(JPタワー)などへ、八重洲側では地下街を経由して周辺のビルへ接続しています。
雨に濡れずに移動できる範囲が広いのは、こうした接続の積み重ねによるものです。
どうして迷いやすい?
理由は主に4つあります。
- 階層が複数ある……地下の浅い位置から深い位置まで、施設ごとに高さが異なります
- 地下ホームにもそれぞれ1〜4番線がある……総武地下ホームと京葉地下ホームでは、どちらも1〜4番線が使われています。番線だけでなく、必ず路線名まで確認する必要があります
- 通路が長い……京葉線ホームへは、乗り換えに10分前後かかることもあります
- 出口が多い……改札も出口も数が多く、地上に出た場所で方向感覚が狂いやすくなります
対策はシンプルです。番号や方角ではなく、路線名と施設名で案内表示をたどること。「京葉線」「丸の内地下中央口」といった固有の名前を目印にすると、迷いにくくなります。
現地で歩いてみよう
地下の広さは、実際に歩くと体感できます。
おすすめは京葉線への連絡通路です。中央の改札内から南へ向かって、長い通路と動く歩道が続きます。歩いているうちに、駅本屋からかなり離れていくことが分かります。
もうひとつは八重洲地下街です。
駅の改札を出て地下を進むと、飲食店や物販店が並ぶ通りが広がります。ここが道路の下だということを意識しながら歩くと、地下空間の成り立ちが見えてきます。
時間に余裕があるときに歩いてみると、乗り換えの際に慌てずに済みます。
まとめ
最後に整理します。
- 東京駅の地下が広いのは、地下ホーム・地下通路・地下街・ビル地下が長年かけてつながったため
- 地上が密集していたため、新しい路線の整備には地下空間が活用された
- 先行する地下施設や埋設物との調整が必要で、深い位置に設けられたものもある
- 京葉地下ホームは、成田新幹線が計画されていた区域と関係のある場所に整備された
- 迷ったときは、番号や方角より路線名・施設名を頼りにする
迷いやすい地下は、東京駅が拡張を重ねてきた記録そのものです。
第12話では「東京駅の中央線ホームはなぜ高い?」を紹介します。
参考資料
- JR東日本 東京駅 構内図
- 東京ステーションシティ
- 八重洲地下街株式会社
- 東京メトロ
- 国土交通省
管理人の現地確認メモ Notes from the site owner
「公式サイトにはこうあるけど、実際は?」を確認します Checking how things really look on the ground
東京駅周辺の休憩場所・設備・移動導線について、現地で分かりにくい点があれば、 管理人が可能な範囲で確認します。費用は不要です。役に立った場合のみ、任意で応援いただけるとうれしいです。
If anything about rest spots, facilities, or walking routes around Tokyo Station is unclear from official sources, I'll check it on-site when I can. There's no charge — if it helps, an optional show of support is always appreciated.
現地確認を相談する Ask about an on-site check※確認日時点の状況です。公式情報・現地表示もあわせてご確認ください。 Information reflects the date checked. Please also confirm with official sources and on-site signage.
